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2019.03.15

女子球児の星たち 札幌新陽 吉澤栞奈

  • 甲子園の星

吉澤 栞奈(よしざわ・かんな)

2001 年10 月22 日生まれ、16 歳。北海道旭川市出身。156㎝。右投右打。小学1 年で野球を始め、3 ~ 6 年は旭川永山西クラブ。その後、ファイターズジュニアも経験し、中学時代旭川大雪ボーイズに所属。今年8 月に米国での大会を控えるマドンナジャパン選考にも合格し、チーム最年少としてフレッシュなプレーに期待がかかる。好きな選手は福岡ソフトバンクの今宮健太選手。

 

創部2 年目となる札幌新陽で、内野手リーダーを務める 澤栞奈さん。1 番打者として自信のある足を生かしながら、走攻守バランスのとれたプレーでチームを引っ張っています。視点を変えて逆境を味方につけるプラス思考が魅力で、一歩引いた場所からチームの雰囲気を見極められるしっかり者。今後の成長も無限大です!

チームへの貢献を考えるようになった

|今春の選抜大会ではベスト8という結果でした。

「悔しかったです。神戸弘陵戦は先制したのに、1つのミスから試合展開が変わってしまって。

気持ち的にはみんな負けたくないと思っていたはずだけど、気づいたら3点、4点と取られてズルズルいってしまいました。

やっぱりどこかでしっかり締めないといけない。

ピンチの場面でいかに切り替えられるかが大事なので、相手に流れがいったとしてもこちらに引き戻せるようにするのが課題です」

 

|それでも全国大会で2勝を挙げたことで、収穫もあったのではないでしょうか。

「そうですね。チームとしては、冬も雪が多くて他のチームと同じような練習はできなかったんですけど、気持ちの面では去年の夏より強くなれたと思います。

個人的には今回、打撃の調子があまりよくなかったんですが、そういう状態のときに個人の結果じゃなくチームのために何ができるか。

私は1番打者なので、最低でも塁に出るとか細かいところを試合中でも考えられるようになりました」

 

|1番打者として気をつけていることは何ですか?

「先頭打者が打ち上げると後ろの打者も同じような打球が続いてしまったりするし、先頭の結果によって試合の流れも変わるので、たとえ三振だとしても、できるだけ粘って相手ピッチャーに球数を投げさせるような工夫をしていかないといけません。

私は、去年の夏は3番で、この大会から1番になったんです。3番のときは前のバッターを見れば状況判断できたんですけど、1番は出塁するために積極的に打ちにいく場面と、ボールをよく見てピッチャーの特徴を後ろの打者に伝達していく場面、両方の役割があります」

 

|やりがいもありますね。

「はい。いいピッチャー相手でも簡単に三振にならず、四球を選んで塁に出られたりすると、ちゃんとボールを見てよかったなって思います」

 

|古澤さんにとって女子野球は小さい頃から身近なものだったのでしょうか?

「身近ではなかったです。幼なじみが男子ばかりで、その子たちと一緒にずっと野球をしていたので。その男子たち所属しているちびっこ野球チームに2歳下の弟が入ったのがきっかけで、私も入ることになりました。最初は遊び感覚だったけど、続けているうちに燃えていった感じです」

青山真里子コーチが作ってくれたお守り。「左のお守りはそれぞれの顔で作ってくれて、私にはヘアバンドもバッチリ入れてくれました!

 

 

|小学6年のときにはファイターズジュニアにも選ばれました。印象に残っていることはありますか?

「800人前後の中から18人が絞られるという特別な環境で、なかなか味わうことのできない貴重な経験ができました。

レベルの高い男子と一緒にプレーできたことはもちろん、他球団にも女子がいたので、自分も頑張らなきゃっていう思いでした」

 

|その後、ボーイズリーグへ。

「小学生時代はけっこう活躍できたけど、中学生にもなると男子との力の差、スピードの差も大きくなってきて。一

緒に野球をやる難しさを感じ始めましたね」

 

|そんな中で、どうアピールしていったのでしょうか?

「最初はどうしてもレギュラーで試合に出たいと思って悩んでいました。でも親に相談したとき、お父さんから『今は試合に出る、出ないは置いといて、高校で女子野球を始めたときに他の子に差をつけられるようにすればいいんじゃない?』と言われたんです。

周りに上手な選手がたくさんいたので、今のうちに吸収できることを吸収しよう、と。

そうやって視点を変えることで、男子と一緒の練習でもあきらめずに頑張れるようになりました。

シートノックでも、自分は背番号2ケタなのでノックを受ける順番は後ろの方だけど、周りから〝背番号1ケタの男子よりもうまいじゃん!〞とか〝女子だけどスゴイ!〞って思われるくらいになりたいなって。そういうの、カッコイイじゃないですか」

 

|けっこう負けず嫌いですか!?

「そうです。負けず嫌いですね(笑)」

 

|その負けず嫌いは野球に生かされていると思いますか?

「思います。ずっと男子と野球をやってきたので、気持ちの面では強くなったかな。

中学で男子との差を感じてからは、それなら周りの女子には絶対負けたくないと思っていました。ただ、高校で女子野球の現実を見たら、みんなスゴイ。

チーム内では1番でも、他チームには学年が上のめっちゃうまい人がいて、こんなにスゴイ人がいるんだ!って。

全国大会に出ると、まだまだ力が足りないなって実感します」

 

|4月からは2期生となる新入生も入ってきますね。

「はい。自分も下級生から憧れられる選手になりたいです」

 

|そして第8回WBSC女子野球W杯に向けたマドンナジャパンのトライアウトも見事、合格!受験したきっかけは何だったのですか?

「私は受けるかどうか悩みました。正直、怖かったんです。

受けたことのある先輩が近くにいれば様子がわかるけど、私は1期生なので先輩もいない。

もし落ちたらどうしようって考えちゃったりして。

でも、お父さんが『挑戦してみてダメだったらまた受ければいいんだから、自分の実力を試してみれば?』と言ってれたので、やってみようと思いました」

 

|そこでもお父さんが背中を押してくれたんですね。2月の合宿ではどんなことを感じましたか?

「大学生もいるので、細かいプレーが多く、〝こんなレベルの高い野球があるなんて!〞って感じで。いろんな高校の先輩とも一緒に練習できて、学ぶことがすごくたくさんありました」

 

|いい経験ですね。マドンナジャパンは今回6連覇がかかっていますが、最終メンバーに選ばれたら、代表でどんなプレーを目指したいですか?

「とにかくチームのために自分ができることを精いっぱいしていきたいです。

若さを生かして、元気いっぱいあきらめない姿勢で、一生懸命プレーできればいいなと思います!」

  

勝負強い選手になれるように頑張ります。

 

 

 

私の宝物!

 

大好きな甲子園OB球児君の写真&サイン

15 年春のセンバツで東海大四が準優勝したときにエースだった大澤志意也さん(現・東海大野球部3年)がめっちゃ好きで、一緒に撮ってもらった写真やサインを家に飾っています。好きな理由は、顔がカッコイイし(笑)、

マウンドではポーカーフェースで、ピンチでも動揺しないところがスゴイからです!

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