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2019.03.15

女子球児の星たち 開志学園 鈴木菜乃花

  • 甲子園の星

鈴木菜乃花(すずき・なのか)

2001 年5月7日生まれ、秋田県にかほ市出身。170㎝。右投右打。一塁手。小学3年生から平沢スポーツ少年団で野球を始め、中学時代は硬式クラブの本荘由利リトルシニアでプレー。2年生から一塁手のレギュラーをつかむ。開志学園では長打力を武器に入学直後から中軸を任され、今年からは4番の重責を担う。姉・野乃花さんは社会人硬式野球のアサヒトラストでプレーしている。

 

長打力を武器に、2年生ながら開志学園の4番に座る鈴木菜乃花さん。社会人選手の姉からもらったミットで大会に挑みましたが、2回戦の福井工大福井戦では惜しくもサヨナラ負けを喫し、悔し涙を流すことに。それでも取材のときにはスッキリとした表情で来年に向けて決意を新たにしていました。日本一の4番打者を目指す鈴木さんのバットにこれからも注目です。

取材・文/馬場遼

 

日本一の四番

悔しさを糧に来年こそは日本一!

|野球を始めたきっかけを教えて下さい。

「父も兄も姉も野球をやっていて、小さいときから野球の試合をよく見ていました。その頃から自然とボールを触っていて、自分も野球を始めるようになりました」

 

|小学生の頃は他に女子選手はいましたか?

「先輩にはいましたが、同学年は自分だけでした。周りの男子は女子扱いしてくれず、それがかえってよかったです(笑)」

 

|中学で硬式クラブに入ったのは、どんな理由からですか?

「高校でも野球を続けると決めていたからです。軟式ではあまり役に立たないかなと思って、硬式を選びました」

 

|シニアだとレベルも高かったと思いますが、実際にやってみてどうでしたか?

「中2まではまだいけるなと思っていましたが、中3になると周りの男子がすごかったので大変でした。でも、できることを頑張ってきました」

 

|男子選手が多い中で、試合に出るために頑張ったことはありますか?

「足が遅いので、練習のときからなるべく走るようにしていました。バッティングも得意なほうですが、男子と力の差はあるので意識して振り込んでいました」

 

|高校での1年目は、振り返ってみるとどうでしたか?

「1年生で試合に出ていたのは自分だけだったので、先輩たちについていくのが精一杯でした。夏の大会は3年生の引退がかかっているので、チームが勝てるよう支えるのに必死でした」

 

|2年生になってからはどんなことを考えて野球をしていましたか?

「1年生のときは必死だったけど、2年生になってからは余裕が生まれました。1年生から試合に出させてもらっていたので、チームが勝つにはどうすればいいかを考えられるようになりました」

 

|このチームでの戦いは終わってしまいましたが、振り返ってみてどうでしたか?

「3年生が日本一を目指してチームのためにやっていたので、1、2年生が支えようと思ってやってきました。開志らしい雰囲気で初戦からやれたので、負けてしまいましたが、3年生と最後までプレーができてよかったです」

 

|将来はどんな選手になりたいですか?

「将来は侍ジャパンの4番を打って、日本を代表するような打者を目指したいです。特に目指している選手はいないですが、社会人チームでプレーしている姉からはアドバイスをもらうことがあります」

 

|お姉さんはどんな存在ですか?

「男子の中でやってきた経験や、進学した埼玉栄での経験も教えてくれるのでありがたいです。姉からは『女子の中でやるのは男子の中でやるよりも大変だよ』と言われました(笑)」

 

|やっぱり女子の中でやるほうが大変ですか?

「大変です(笑)。男子に対してはズバズバ言えたんですけど、女子の中だと『こう言ったら気持ちが落ちちゃう人もいるかな』とか、いろいろ考えます」

 

|野球以外の趣味はありますか?

「特にないです(笑)。休みの日は友だちと遊びに行ったりしてリフレッシュしています」

 

|野球選手として自信があるのはどこですか?

「バッティングです。自分は長距離打者なので、外野の頭を越す打球を打つところが長所だと思います」

 

|打席で心掛けていることや、普段の練習で取り組んでいることはありますか?

「ミスショットをせず、甘い球を一球で仕留めることを心掛けています」

 

|4番という打順を打っていることについてはどうですか?

「プレッシャーはあるんですけど、監督からはいつも気負うなと言われています。4番は特別な打順なので、自信を持っていつも打席に入っています」

 

|新チームになって最後の1年が始まります。意気込みを教えてください。

「去年も今年も悔しい思いをしました。もうこんな思いはしたくないので、悔しい思いを忘れずに1年間頑張りたいと思います。今までやってきたこと以上のことをやらないと、日本一は絶対とれないと思います。新チームは先輩方に比べたらまだまだなので、先輩を見習って絶対日本一をとるという気持ちでやりたいと思います」

 

 

私の宝物!

 姉からもらったファーストミット

夏の大会1ヶ月前に姉からもらったお下がりです。姉からはLINE で「このミットなら捕れるだろうから夏大頑張れよ」と言われました(笑)。姉も応援してくれているので、このミットで悔いのないように頑張ろうと思いましたね。刺繍の意味は特に教えてもらっていないですけど、ミットに書いてある「チームのために」というところが自分に足りないところだと思うので、いつもこのミットを見てチームのためにという思いを強くしています。

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