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2019.06.24

女子球児の星 秀岳館 森光唯 

  • 高校生

2018年に創部し、昨夏の選手権大会に初出場を果たした秀岳館。16、17年の3季連続甲子園4強で有名になった男子野球部に追いつくべく、部員28人が燃えています。エースの期待がかかる1 年生の森光さんは、チェンジアップを武器に打者を打ち取るサウスポー。中学時代に福岡県選抜で活躍した経験と、冷静なマウンド度胸で悲願の「全国1勝」をつかみ取ります!


森光 唯(もりみつ・ゆい)

2003年4月8日生まれ、福岡県田川市出身。左投左打。162㎝。小学3 年から兄が所属していた「福岡大浦メッツスポーツ少年団」で野球を始め、4 年から投手。中学時代は軟式クラブ「田川ベースボールクラブ」に所属し、女子の県選抜に選ばれ3 年連続全国大会出場。チームでは3 年時にエースとして活躍した。夢はプロ野球選手。好きな選手は今井巴菜投手(京都フローラ)。

野球をやるためにサウスポーに!

 

ー幼少期はどんな子でしたか?
「結構活発で、いつも男子と遊んでいる子どもでした。1歳上の兄が野球をやっていて、小学2年生のときに一緒について行ったら、監督から『元気いいきぃ(いいね)、野球やってみたら?』って言われて興味がわき、3年生のときに入団しました」

 

ー最初から左利きでしたか?
「もともと右利きだったんですけど、小学3年生のときに左に変えました。野球をやるなら左がいいと勧められて。当時は3年生で右とか左とか気にしてなかったので、すぐ順応しました(笑)。鉛筆も、お箸も右。バレーやバスケは左です」

 

ー実際に左で得したことは?
「女子野球は左ピッチャーが少ないので、いいなと思います。バッターをたまに抑えられるので…」

 

 

ーたまに、だなんて(笑)。女子の選手はほかにもいましたか?
「6学年21人中、自分ともうひとりの計2人だけでした。小学生のときは力の差がほとんどなかったので、違和感もなく普通に練習していました。ただ、ピッチャーとして制球力がなかったので、そこが悩みでした」

 

 

ーどうやって克服しましたか?
「体幹とか基礎的なトレーニングをしっかりやって、整体の先生にもアドバイスをもらいました。フォームについても、もともと高く上げていた足を少し下げて、バランスが崩れないように修正したんです。父や兄に写真や動画を撮ってもらって、自分で見て直していきました」

 

 

ー中学では、野球部でなくクラブチームに入ったのですね。

「小学校のときのメンバーが中学で硬式か軟式かどちらでやるかに分かれて、私もとても迷ったんですけど、自分には硬式はまだまだ力不足だし、肩に負担がかかると思ったので軟式を選びました。中学の野球部は人数が少なすぎたので、自転車で20分の距離にある『田川ベースボールクラブ』に入ることを決めました」

 

 

ー中学生になって、クラブの練習はきつくなかったですか?
「小学生のときと比べて、ダッシュの本数も増えましたけど、大丈夫でした。男子と同じ本数をこなしていました」

 

 

 

ー野球を頑張れた原動力は何だったんですか?
「プロ野球選手になりたい、という夢ができたからです。中学2年生のときに、京都で開催した女子だけの全国大会に出たんですが、そのときに女子プロ野球(京都フローラ)の選手を見て『絶対あんなふうになりたい!』って思ったんですよ。フローラの選手がユニフォーム姿で来てくれて、写真撮影をしてくれました。同じ左ピッチャーの今井巴菜投手が憧れで、動画を見ていつもお手本にしています」

 

 

ー森光さんは中学時代に女子の県選抜だったのですね。
「はい、3年間選んでいただきました。選抜チームは県内全土から選手が集まるのでいろんな女子選手と話せるし、意識が高まるので楽しかったです」

 

 

ー秀岳館を選んだ理由は?
「一緒にバッテリーを組みたいなと思っていたキャッチャーの柳口恵莉果さんが秀岳館に行くと聞いて決めました。軟式から硬式になって、最初は球が重くて苦労したけど、今は慣れて面白さも感じています」

 

 

ー硬式野球は楽しいですか?
「縫い目がしっかりしているので、握りやすいです。持ち球は、スライダー、カーブ、チェンジアップ。振り方を間違えるとストレートの軌道になってしまうので、まだ習得中です。スライダーとカーブを柱に抑えていきたいです。球速は110キロちょっと。もう少し速くしたいですね」

 

 

ー野球はどんなところが面白い?
「自分ひとりの考えだけでやろうとすると難しいけど、周りの意見を聞きながら自分に足りないところがわかるのが楽しいです。チーム内で『今のおかしいよ』とか言い合って、補い合えることが楽しいです」

 

 

ー今の目標は何ですか?
「全国で1勝することですが、まず自分がメンバーに入らないと」

 

 

ー将来の夢をお願いします。
「女子プロ野球選手になって、誰にも負けない投球がしたいです。自分がそうだったように、子どもに夢を与えられるような存在になりたいです」

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